日本の借金(国債)が多いのに何故日本は潰れないの? ギリシャとは違うの? 中学生が判るシリーズ1 2019年

中学生が判るシリーズ

財務省は
国債や借入金を合計した「国の借金」は2019年3月末時点で1103兆円と発表しました。

18年度末と比べて15兆円「国の借金」が増えました。

 

15兆円。それは日本の国防費の3倍。

18年度の税収は、60兆円(日本過去最高)

 

15兆円が凄い数字だとわかりますよね。

 

税収の4分の1も国の借金が増えました。

 

「国の借金」は右肩上がりに増え続けています。

 

2020年は更に増えそうです。

 

普通に考えると、日本は潰れてしまいますよね。

 

でも、潰れない。

国は潰れないから?

そんな事無いんです。国も潰れます。

 

では、何故か。

 

記事の中に一つ謎を隠してあるので探していただけると嬉しいです。

(嘘をついているとかはありません)

 

国の借金が増えても日本が潰れない理由

潰れない所か、世界に大事件が起こると、円の価値が上がります。

世界中の人が、リスクヘッジとして、円を買うのです。

 

金と同じような事が起こります。

 

「国の借金」が増え続けて、潰れるかも知れない円。何故価値があるのか。

 

それは、借金している「相手」と借金している「通貨」と日本が持っている「資産」が関係しています。

 

麻生太郎さんが以前、メディアや金融庁は日本が潰れると嘘をついていると言われました。

 

その中で借金の相手は、

家計が同じお父ちゃんがお母ちゃんにしているから、取り立てない。

 

と言われました。

 

お父ちゃん、お母ちゃんだと「相手」に説明出来ないメリットがあるので「相手」は、現実の日本の銀行で説明します。

第一の理由 日本国が借金をしている「相手」

ギリシャ金融危機をざっくりと説明します。

ギリシャは、外国から借金をしていました。

 

すると、ギリシャが潰れる前にお金を返して貰おうと外国は動きます。

お金を貸している外国はギリシャが潰れても構わないのです。

 

お金が無いから、借金してるのに、取り立てられたら。。

 

一方

日本の長期国債の86%は日本の銀行が保有しています(2019年)

 

そんな日本の銀行が恐れるのは、自国の日本が潰れてしまう事です。

だから、日本が潰れてしまうような取り立ては、絶対しません。

 

ここが日本とギリシャの圧倒的に違う所です。

 

次に、何故日本の銀行が日本の国債を買うのか。

それは、商売の為なのです。

 

一般的な企業は、商品を仕入れ、利益を乗せて、売ります。

 

銀行は、私達からお金を集め(私達の貯金)

私達に払っている利子以上で貸し付け

その利子の差額で稼いでいます。

 

なら当然利率が高い所に貸付けたいですよね?

 

でも、落とし穴があります。

 

投資においての一般的な考え方があります。

それは

「利率が高いほど、危険度は増す」んです。

 

麻生太郎さんが説明した時には、ギリシャと日本の国債の利率は15倍も違いました。

 

にも関わらず、ギリシャは国債を買われず、売られました。

 

いくら利率が高くても、貸したお金が返って来なければ、大損です。

 

過去、日本は貸したお金が戻ってこず、銀行が沢山潰れました。

 

それを踏まえて、貸す相手は慎重に選びます。

 

そういう心理が働き

日本の銀行は、利率が低くても安全な日本の国債を手に入れます。

 

ここで国債を発行する政府側から見てみましょう。

 

利子を払う相手の日本の銀行の利益は、日本の経済をあげる事になります。

(銀行から出た利益に税金徴収も出来ます)

 

世界中の国が税金を使って、インフラを整えているのは、建築会社の利益確保(雇用確保)という面もあります。

(もちろん、いらない工事をする必要は全くありません)

 

つまり、国債を発行して、日本の銀行に利子を払うのは、日本全体として見れば利益をあげる事になります。

 

しかも日本国は、今必要なお金も手に入ります。

第二の理由 通貨

 

国の借金は、円でしています。

これが非常に重要なんです。

借金は借金でしょ。円でしていると何が違うの?

と思われると思います。

 

いざとなったら、円を刷ってしまえば良いのです。

 

え? そんな事して良いの?

と思われるかもしれませんが、良いのです。

 

現に世界中の国は、自国のお金を刷っています。

刷る枚数を決めるのはその国です。

 

あれ?
自国のお金を刷ると、昔、ドイツがなったようにハイパーインフレになってしまうと学校で習いましたよ?

 

と思われる方、そのとうりです。

 

この理論には、ただしがつきます。

ただし、お金を非常に大量に刷った場合のみです。

言い換えると自分の国力以上にお札を刷ってしまった時です。

バランスが大事。

 

もし、国の借金をドルでしていたら、ドルを刷る訳にはいきません。

 

円を大量に刷る事よりハイパーインフレになりにくい方法があります。

それは何か?

 

そう、それは国債を発行するのです。

日本はこれをやりつづけて、国の借金が右肩上がりなんです。

 

第三の理由 日本国が持っている「資産」

2018年に発表された独立行政法人も合わせた日本政府の連結バランスシートによると

資産986兆円

借金が1470兆円

差引484兆円
となっています。

 

この国の資産を家庭で例えてみます。

 

お父さんが、5000万の家を買うために、住宅ローンを組みます。

お父さんは、銀行から借金をします。

 

あの家は、借金5000万もある

とは言わないでしょう。

 

それは、家が資産として計上されているから。

 

それと同じ様に、日本の借金ばかりでなく、日本の資産に注目しなくてはなりません。

 

お父さんは、銀行からお金を借りました。

 

銀行は貸したお金が返って来ないのを一番恐れるのは、学んで頂けたかと思います。

 

でも、何故銀行は、個人であるお父さんにお金を貸すか。

 

色んな理由がありますが

(買った家を担保に入れる。お父さんが病気になって働けなくなっても、良いように保険に入れる等)

 

一番の理由は日本国民が稼ぐ能力があるからです。

 

発展途上国の人に日本の銀行が住宅ローンを組むのは、相当ハードルが上がるのは、想像出来ますよね。

 

だから、お父さんが働いている企業名、年収等により、借りれる金額が変わっていきます。

 

そして、これは日本国にまるまる当てはまります。

 

外国から見たら、日本人は稼ぐ。

 

日本が所有する一番の資産は稼ぐ日本人なのです。

でもこれは直接的な数字では現せられない。

 

日本銀行が発表した2017年度末の家計の金融資産残高は、1,829兆円。

 

財務省が発表した日本の企業や政府、個人が海外に持つ資産から負債を差し引いた対外純資産残高は2018年末で341兆5円。日本は28年連続世界一なのです。

 

これを日本人は何十年かでやってしまったのです。

 

2017年度アメリカの対外純資産はマイナス886兆円です。

 

そして、アメリカの借金は約2400兆円。過去最大を更新しました。

 

けど、アメリカが潰れるとは誰も思わないと思います。

 

まとめ

いかがでしょうか。

日本国の借金が沢山あっても潰れない理由が理解して貰えたら嬉しいです。

端的にいうと、日本人が優秀だからです。

 

そして冒頭で言った謎はわかりましたでしょうか。

 

政府が言っている誤魔化しと同じ事をしました。

 

それは

日本の家庭の資産だけ述べて、負債を述べていない。

アメリカの負債だけ述べて、アメリカの資産を述べていない所です。

 

世界中が減税をしている中、本当に日本に増税は必要なのでしょうか。

 

コメント欄でこの記事の観想を頂けると嬉しいです。

 

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