犬の五感が人間と違う所 犬が食べてはいけない物/愛するものを知って更なる幸せに。

犬の事をより深く知りたい人に読んで欲しい記事です。

愛する者の事をより深く知って、もっと幸せな犬との暮らしをおくって頂けたら、こんな嬉しい事はないです。

はじめに

人の場合は

「視覚、聴覚、触覚、嗅覚、味覚」の順番に優れています。

情報の約8割を『視覚』が占めています。

つまり人は『視覚』に頼って生活しています。

 

犬はどうでしょう?

 

犬は「嗅覚、聴覚、視覚、味覚、触覚」の順番に優れています。

割合は『嗅覚4割、聴覚3割、視覚1割』です。

犬は匂いと音で7割の情報を得ています。

①視覚

人の視力を1.0とすると、犬は0.3程の近視です。

ただ犬は、すぐれた動体視力を持っています。
テレビはコマ送りに見えています。

犬が見ている「色」は

モノクロだと言われていましたが、
最近では『青、黄色、紫』は判別できるとわかってきました。

その他の色は、灰色や白っぽく見えます。

なので、赤や黄色のご飯やおもちゃは、灰色の濃淡でしか見えていません。

 

『視野』は人間よりはるかに優れています。

視覚狩猟犬と呼ばれるサイトハウンド種は、遠くの獲物を見つける視覚が優れており、犬種によって視覚は異なります。

 

犬は昼間や明るい場所より、夜間や暗い場所の方がよく見えます。

これは網膜の下にタペタムという反射層があるためです。

人間が必要な明るさの1/3の光があれば、物を見る事ができます。

ただシベリアンハスキーのように、青い目を持つ一部の犬には、タペタムがありません。

ハスキー犬は夜でも雪に光が反射し、光を取り込むことが出来るのでタペタムがないのです。

②聴覚

人間とは聞くことができる周波数が異なります。

人は「16~20,000ヘルツ」
犬は「65~50,000ヘルツ」

犬は高音域を感じ取ることができます。

サイレンの音や子供の甲高い声に反応しやすいのは、その為です。

突然の大きな音や、高い音は不快に感じる可能性があるため、注意してあげれたら良いですね。

又、人は「16方向」
犬は「32方向」まで聞き分けることが可能です。

 

③味覚

犬は味覚は未発達で、味を感知する能力は人間の1/5です。

その中でも特に鈍感などが塩味に対する味覚。

犬はほとんど塩味を感じないと言われています。

昔、肉を食べる事で自然と塩分を摂っていたので、他で補給する必要がない為に塩味を感じないと言われています。

ただし塩味を感じないだけで、塩分が必要ないわけではありません。

 

ドッグフードには味がついていないため、犬にとってあまり美味しくないと思われるかもしれませんが、犬にとっては味覚より匂いの方が大切。

食欲がない場合は味より匂いを重視すると食べてくれます。

 

犬は人間と出会うまでは、死んでいる動物をみんなで群がって食べていた動物です。

 

拾い食いをして、生き延びていたわけですから、少しぐらい腐った食べ物で体を壊すことはほとんどありません。

犬は多少腐ったものを食べたぐらいでは、下痢をおこしたりしないのです。

それは、犬の持つ抗菌作用のある唾液と強い胃酸で、ばい菌を殺すからです。

下痢をおこしたときは、体調を崩しているか、体が受け付けない食べ物(タマネギなど)を食べたときです。

 

味の中で犬が一番感じるのは甘味です。

単に甘い物だけではなく、お肉に含まれるアミノ酸にも甘味を感じます。

果物の果糖も大好きな甘味のひとつです。

 

甘味の次に多く感じるのが酸味です。

食べ物が酸化や腐敗を始めると酸味を帯びます。

それらを食べても安全なのか判断するために、酸味を感じます。

一般的に、犬はレモンのような強い酸味は苦手なようですが、フルーツのような甘みを伴う軽い酸味は好んで食べます。

 

犬がとても嫌いな味は苦味です。

自然界では、苦味がある物には毒がある事が多いので、危険な物を感知できるようになっています。

苦味を感じると吐出し、二度と口を付けない為、しつけ用のスプレーに利用されています。

ただし、ピーマンが好きな犬もいるので、犬の個体差はあります。
この辺りは人間に似てますね。

犬が食べてはいけないもの

玉ねぎ

玉ねぎに含まれるアリルプロピルジスルファイドという成分が赤血球を壊してしまい、貧血や血尿などを引き起こします。

長ネギ、にら、にんにくも同様です。

大量に摂取すると命に関わります。

 

アボカド

犬が食べると中毒症状が起きる可能性があります。

ペルジンという殺菌作用のある毒性の成分が含まれています。

毒性はあまり高くないので、すべての犬が中毒症状を起こすわけではないですが、なるべく与えない方がいいでしょう。

キャベツ、ブロッコリー、白菜

ゴイトリンという成分が含まれます。

ゴイトリンは、甲状線ホルモンにヨウ素を取り込む邪魔をするので、食べ過ぎると甲状腺の機能低下を引き起こす可能性があります。

絶対に食べてはいけない物ではありませんが、与えるなら少量がベターです。

ホウレン草

ホウレン草には、結石の原因となるシュウ酸が多く含まれますが、茹でた物を少し与えるなら、問題ありません。

カルシウムが多い物と一緒に食べると、結石を予防する事ができます。

ぶどう・レーズン

中毒を起こします。

原因はよく分かっていませんが、急性腎不全になる可能性があり、犬の体重1kgあたり32g食べると中毒になります。

少量でも与えると危険です。

誤って食べしまった場合は、急性腎不全の症状が出ないか様子を見てください。

④嗅覚

犬の嗅覚は人間の100万倍~1億倍。

でもこれは、匂いの強さを100万倍感じるのではなく、かぎ分ける能力が100万倍以上です。

しかも長距離は苦手。
得意な距離は1メートルから3メートルです。

得意分野は、汗のような酸っぱい匂いのかぎ分けです。

好きな匂い

汗や血液

ご飯(ドッグフードや肉)

ゴミ

どの犬も好きなのは、飼い主の匂いです。

汗や皮脂の匂いの元になる酢酸の匂いに反応します。

嫌いな臭い

酢などの刺激臭(ワサビやトウガラシなど)

アルコール

化学的なニオイ(マニキュア・除光液・芳香剤・整髪料・香水など)

タバコ

柑橘類

嫌いな臭いも犬によって違いますが、人工的なニオイを嫌う傾向にあります。

⑤触覚

『犬は痛点が少ないので痛みをあまり感じない』と言われていました。

しかし最近では犬は痛みに我慢しているだけで、人間と同じように痛みを感じていると考えられています。

犬が傷みを大きく表現しないのは、自分の弱みを見せることで群れ社会での地位が脅かされる危険があった為です。

 

犬は『足先・鼻・口周り・肉球・尻尾』の触覚が優れています。
これらは触られるのを嫌がる犬が多いので、むやみに触れないように注意しましょう。

また、犬の『髭』は根元が神経とつながっているため、髭で空気の流れや空間を感じとることができます。

猫の髭ほど感覚は優れてはいませんが、引っ張ると痛みを感じます。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

犬の理解が少しでも深まったのならば嬉しいです。

 

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