いぐのべる/プロ漫画原作者 bikiさんへのインタビュー

プロ作家へのインタビュー

「別冊少年マガジン」12月号より連載されている『いぐのべる』の漫画原作者bikiさんへのインタビュー記事です。

快く答えていただきました。

漫画原作者デビューに向けて頑張っている方へのアドバイスも頂きました。

bikiさんへの11の質問

質問1 物語を書きはじめたきっかけはなんですか?

学生時代、日本の三大奇書に数えられる夢野久作の小説「ドグラ・マグラ」を読み、感銘を受けまして、物語の世界に足を突っ込みました。

最初から現職の漫画原作者を目指していたわけではなく、小説家志望で創作を始めましたが、一人で完結する創作活動よりも、誰かと相互作用を起こしながら作る方が性に合っていると気づき、漫画原作という道に途中で切り替えました。

質問2 ペンネームと著書のタイトルとツイッターアドレスを教えてください。

■ペンネーム biki

■タイトル 「いぐのべる」(講談社 別冊少年マガジンにて連載中)

■ツイッターアドレス

(面白い科学のトリビアをたくさん紹介しているので、もし良ければフォローいただければ嬉しいです)

質問3 処女出版作を、どのような経緯で出版したか教えてください。また、デビューまでの気持ちを教えてください。

漫画原作者としての商業誌デビューは、比較的早かったと思っています。

小説ではなく漫画原作をやろうと決めてから、SNSを介して作画を担当してくださる絵師さんと繋がり、共同で人生初の漫画作品(読み切り)を製作し、賞に応募したところ、講談社 週刊少年マガジン編集部の新人賞に引っかかりました。

その受賞がキッカケで担当編集者がつき、編集部の連載会議に作品を応募できるようになり、1年後に週刊少年マガジンで『ワールドエンドクルセイダーズ』という作品の連載が決まりました(この連載作品が処女出版作)。

デビューまでの気持ちについてですが、「馬鹿」で良かったなと思っています。

初めて漫画を作った約一年後に、自分がまさか週刊連載を勝ち取ることになるとは、今でも夢のようですが、あの時、それを「無理」と決め付けずに努力した事が全てに繋がっています。

客観的に見たら、デビューまでの姿勢は「馬鹿」でしたが、それって結構大事なことだったな、と。

 

質問4 出版作『いぐのべる』の苦労した点はどこですか?

 

「イグノーベル賞」をテーマにしたサイエンス・コメディ漫画の本作は、基本的にすごく楽しく作ることが出来ています。

元々私自身が理系出身ということもあり、サイエンスをネタとして取り扱う事に抵抗感はなく、コメディ自体は初挑戦でしたが、お笑いは昔から大好きだったので、自然に展開を構成することができました。

ただ、唯一大きく苦労したことは、ほぼ完成形が出来ていたところで、途中から一人メインキャラクターを増やしたことです。

当初、理系大学の研究室という設定もあり、女性をヒロイン格のキャラ一人にしていたんですが、ほぼ物語が完成した段階で、「華がないので女性キャラを増やして欲しい」と編集部より御達しを受けたので、途中から増やそうとしたら、筆が全く進まなくなりました…(笑)

質問5 出版作『いぐのべる』の工夫した点はどこですか?

 

とにかくキャラクターの「濃さ」を追求しました。

普通に聞いたら難解な科学の知識を、なるべく面白く噛み砕いて読者に伝え、最終的に科学に少しでも興味を持ってもらうことが、本作の存在意義だと思っているので、どうしたら面白くパッケージングできるか、すごく考えました。

その結果、やはりキャラクターの造形だろうな、と行き着き、なるべく個性的で、自然に動き出してくれるような、良い意味で「変わった」登場人物たちを用意することにしました。

質問6 漫画原作の大変なところはどこですか?

 

正直、すごく仕事自体が楽しいので、大変だなと思う事はあまりないですが、強いて挙げるなら「絵が描けないことへの葛藤」はネガティブな要素としてあるかもしれません。

自分は「ネーム原作者」なので、漫画のコマ割りやキャラの配置の部分まで担当しますが、絵が下手であるがゆえに、頭の中に思い描いたやりたい演出を、そのままアウトプットすることが出来るわけではなく、時々もどかしい気持ちになることがあります。

ならば、絵を描く練習をすればいいのですが、そこに時間投資するのも嫌で…(笑) ただ、自分が絵が下手であるがゆえの「作品の幅」は、作画さんと2人で創作する上で、重要な要素になってくる気がするので(具体的には、作画さん側の演出の自由度が高まる)、このことについては、あまり気にしないようにしています。

質問7 出版作『いぐのべる』を知らない漫画好きの人に勧めるなら、なんと言いますか?

バカで、真面目で、ぶっ飛んだ漫画です。
文字数多いですが、あなたの知識欲を満たしてくれる内容に仕上がっていると思います。
第1話の最後には、ちょっとした「どんでん返し」も用意しておりますので、もし良ければご一読いただければ幸いです。
(ちなみに、第1話は下記のURLから無料で読めます)

https://pocket.shonenmagazine.com/episode/10834108156638096791

質問8 今、デビューに向け漫画原作を書いている方にアドバイスを下さい。ご謙遜抜きでお願いします。

個人的な感覚ですが、インプットよりも圧倒的にアウトプットが大事だと思います。

1のアウトプットは、1000のインプットに勝ります。

何よりもまず「作品を作る」こと。

そして、作った後に人から客観的な意見をもらい、作品をどうすればより良くできるか考えて、必ず「次に生かす」こと。

シンプルに、これを繰り返していくだけです。

これを徹底的に突き詰めれば、きっとデビューの夢は叶うと思います。

質問9 出版が決まった連絡を受けたとき、どんな気持ちでしたか?

素直にとても嬉しかったです。

自分の作品が、世に出していただけるという喜びは、素晴らしいものでした。

質問10 未来の自分へ一言!

後悔しないように、やりたいように生きてください!

質問11 最後まで読んで下さった皆様に一言!

最後までお付き合いいただき、心から感謝申し上げます。

まとめ

 

いかがでしたでしょうか。

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処女作です。

 

 

出版界は厳しいので、一作一作が勝負です。

 

 

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