三幕構成とは? 小説に役立つストーリーの作り方

様々

小説で大切なのは、物語設定、キャラ、ストーリー、文章力なんていわれてますよね。

そこで、今回はストーリーの作り方の基本である三幕構成を説明します。

 

「ミステリーの書き方」の中で、乙一さんはこう言っています。

『小説を才能で書くのか、理論や技術で書くのかという問題をよく考える。すると、いつの間にか、宗教と科学の事について思いを馳せる。才能という言葉は宗教みたいなものだ。シナリオ理論は科学であり、技術だ』

『シナリオ理論は道具でしかない。パソコンと同じ。物語を紡ぐ為のツールの一種。全員が同じパソコンを使用した所で、完成する小説が似てくるなんてあり得ない』

 

講談社ラノベ文庫のシゲタさんは、小説の第一章は、『連載漫画の第1話』みたいなのがいいと言われています。

そして、起承転結承転結起を100ページまでに作った方がいいと言われてます。

 

理由は、読者はページを閉じる権利があるからです。

筆者も書き出しで沢山の本を閉じてきました。

納得いきます。

それでは、本題の三幕構成です。

三幕構成とは?

ハリウッド脚本で使われているストーリの作り方です。

プロの小説家や漫画家が取り入れてる方法です。

 

二時間の映画を飽きさせないために使わます。

『人は一時間もたたずに、飽きる……』

我々小説家の卵には恐ろしい事実ですね。

 

映画の2時間を三パートにわけます。

仮に、A,B,Cと名ずけます。

(Aは『紹介』Bは『対立』Cは『解決』と呼ばれます。)

 

時間配分は等分ではないです。

Aは30分

Bは60分

Cは30分です。

そして

AからBに移るシーンをa
Bの真ん中をM
BからCに移るシーンをb

と名付けます。

A→a→B→M→b→Cと物語りは進んでいきます。

(aは第一ターニングポイント。
Mはミッドポイント。
bは第二ターニングポイント。
と呼ばれています。)

 

ターニングポイントやミッドポイントは、アクション (行動) を起こさせ、物語を違う方向性に向かわせる事件やエピソードなどを言います。

 

ターニングポイントはシーンであったり、一言だけであったりと長さは様々です。

ストーリーに対立がなければ解決はなく、解決がなければ結末はないのです

 

A→a→B→M→b→Cの内容は

A、物語設定、キャラ紹介
a、問題の発生
B、対処
M、登場人物が窮地に陥る
b、決意
C、行動、結果。

大切なのは、Mとbです。

作家の中には『物語の真ん中でぶん投げろ』といわれている方もいます。

Mがそれに相当します。

 

aとMとbでストレスを読者に与える事により、Cで解決した時に快感が増します。

抽象的ですよね。

具体例をあげると、著作権に触れそうなので、この考え方で色々な物語に触れ、ご自分でズタズタに分解してみてください。

『苦労したものしか身につかない』と言われています。

ですが、取っ掛かりは必要です。

 

下記に紹介する本で、自分の著書を使って乙一さんが、三幕構成を具体的に説明されてます。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。
三幕構成について少しは理解が深まったでしょうか。

 

もっと詳しく知りたい方は、下記の本がお勧めです。

 

北方謙三さんの章はとても勉強になりました。
デビュー前の人の原稿を具体的に添削してくれてます。

北方さんの添削で、凄くスッキリした文章になってます。必見です。

地の文に苦しんでいる人にも是非読んで欲しいです。

 

有名作家43名が惜しげもなく自分の小説の書き方を紹介しています。

初心者を卒業した人にオススメします。

プロが色々な所で紹介している本です。

新宿鮫で有名な大沢在昌さんは、この本があるから、小説の書き方の本は書きたくないと出版社の要望を断った本です。大沢在昌の章もあります。

 

タイトル ミステリーの書き方

ジャンル
上級者向き小説の書き方
小説家ノンフィクション物語
著作 日本推理作家協会

出版社 幻冬舎文庫

 

 

三幕構成の枠組は、映画に共通して見られる基礎として、シド・フィールドによって理論化されました。フィールドのScreenplay: The Foundations of Screenwriting は、世界22カ国語以上に翻訳され、数回の改訂を重ねています。

 

 

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