忙しい人に読んで欲しい。仏教のありがたいお話。

頭の中

チベットで修行していた尼さんのお話です。わかりやすく書いたつもりです。

忙しい方のお役に立てば嬉しいです。

 

昔、昔、チベットの話

森の中で修行している尼さんがいました。

修行中の尼さんの持ち物は袈裟だけでした。

 

森の中です。

袈裟が蛇にかじられて破れる事がありました。

袈裟が破れたら尼さんは、村人に裁縫道具を借りに行きました。

でも蛇はすぐにかじりにきます。いたちごっこ。

 

「このままでは、修行の時間が無くなってしまう」

と思った尼さんは、蛇を遠ざける為に、村人から猫を借りる事にしました。

理由を話すと村人は快く猫を貸してくれました。

 

すると、猫の為のミルクが必要になりました。

托鉢に行ったときに、村人にミルクを頂きにいきました。

もちろんネコは毎日食べないといけません。

 

毎日無心していると、村人に申し訳ないと思うようになりました。

事情を説明し、村人に牛を借りる事にしました。

これならば、毎日無心しに行かなくても良くなります。

 

しかし今度は、牛が食べる草を用意しなくてはいけません。

草を集めていると、時間がなくなります。

 

そこで自分の代わりに、草を集めてくれる人を探しました。

「自分が勉強を教えるから、かわりに草を集めて欲しい」と触れ回りました。

すると希望する子供に会えました。

 

尼さんは修業の身、その子とは一緒に暮らせません。

その子の住む小屋が必要になりました。

 

 

小屋を作っていると、悩みを抱えた男が尼さんを尋ねました。

その男は勝手に相談事を話し始めました。

とっても忙しい尼さんは、こう答えました。

 

「すいません。今、私は忙しいのです。

この子の住む小屋を早く作らないといけないですし、

この子に勉強を教え、面倒をみないといけない。

牛の世話もしないといけないし、猫の面倒もみないといけない」

男は聞きました。

「なぜそんな大変な事をしているのですか? 修行ですか?」

「猫に蛇を撃退してもらわないといけないですからね」

答えながら尼さんは、気づきました。

 

もともとは、袈裟が破れて直すのが面倒だから始めた事。

小さな問題を大きな問題にしているのは自分。

尼さんは、猫も牛も村人にお返しし、元のシンプルな修行生活に戻りました。

 

すると時間がたっぷり生まれました

 

蛇に袈裟を破られたら、その都度縫えばいい。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

仏教のありがたいお話が、忙しいあなたのお役に立てたのならば嬉しいです。

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