悠木シュンの心が折れないブログ
こんにちは。
小説家の悠木シュンです。
さて、みなさんは読書会に参加したことはありますか?
実は、私もまだ二回しか行ったことがない初心者なんですが、とても楽しかったのでたくさんの人に知ってもらいたいなと思って今回ご紹介させていただきます。
あ!その前に、読書会を知らない方に少しだけ、どんな会かご紹介しますね。
「読書会」って名前が、そもそもどんなものかわかりにくいですよね。(発案者の方すみません)
私はてっきり「何人か集まって同じ空間で読書をする会」だと思ってました。
そんなのただの図書館じゃんって。
私が発案者なら「読者会」って名前にしますけどね。
だって、読者が集う会なんですもの!
〝面白い本に出会ったら、それを人に薦めたいって思いませんか?〟
〝自分の大好きな本について、同じ思いの人と、とことん語り合いたいって思いませんか?〟
そういう人のために読書会はあります!
読書会
読書会には、主に三種類のスタイルがあります。
推し本形式(フリースタイル)とは
自分の好きな本を参加者一人ずつ順番に紹介していく
課題本形式とは(テーマ型もある。ミステリーのみ、純文学のみ等)
事前に決められた課題本を読み込み、当日その本についてみんなで話し合う
ビブリオバトルとは
参加者がそれぞれ推し本について発表したあと、どれが一番読みたくなったかを決める。(ルールは主催者によって異なる)
ベースは、上記の3スタイルですが、最近は一人の作家に特化した読書会などもあります。
好きな作家さんについて、思う存分話し合えるってワクワクしますね!
場所は、カフェや会議室を予約して行われることが多いです。
だいたい、十人未満くらいの規模が多いと思います。
一人で行くのが不安、と思われるかもしれませんが、みなさん一人で参加されます。
友人同士で参加されている方は私が参加したところではいませんでした。
何度か参加されたことがある人と主催者の方は、もちろん初回の人に比べるとフレンドリーな感じに見えますが、内輪ノリでわいわい話されてついていけないなんてことはありませんでした。
私が参加した『博多で読書会』は、少人数制のフリースタイル読書会で、初心者でも気後れすることなくすぐに溶け込めるのがよかったです。
TONAGIHostel&Cafeという博多にある落ち着いたオシャレなカフェで、ゆったりとした空間でわきあいあいとスタートしました。
読書会の流れ
1、 開始時間までにお店に集合
2、 主催者の方にご挨拶
3、 好きなドリンクを注文
4、 全員集まったら軽く自己紹介
5、 順番を決めてそれぞれ自分の推し本を紹介
6、 その日の感想
7、 参加費を払う
8、 解散
以上が主な流れですが、学校や会社ではないので、多少遅刻しても誰も怒りませんし、用事があって途中で帰っても大丈夫です。
(参加費無料のところもありますし、みんなでご飯を食べながらとか、お酒を飲みながらなど様々なスタイルがあります)
本の種類は、何でもOKです。
小説でもビジネス書でも哲学書でも美容本でも。
先日私は、ポップなミステリー小説を持って行ったんですけど、みなさんが紹介された本がけっこうテーマ性の強い作品ばかりで、ちょっと焦りましたね。
自分の番が回ってくるのをドキドキしながら待っていました。
でも、みんなちゃんと話を聞いてくれますし、興味をもって質問してくれるのでほっとしました。
読書会のいいところは、普段自分が読まないジャンルの本を読んだ人がわかりやすく説明してくれることです。
本というのは、テレビやラジオなどのように、情報が自然に流れてくるわけではありません。
自分が手に取って目を通して初めて中身を知ることができる。
限られた時間の中で人は本を読みます。
短い時間で多くの作品について紹介してもらえるのはとてもありがたいですね。
人前で話すのはあまり得意ではない、という人は緊張すると思います。
でも、心配いりません。
うまく話せなくても、周りのみんながちゃんとサポートしてくれます。
「どうしてこれを読もうと思ったんですか?」とか
「この作者の他の作品は読んだことありますか?」など、質問してくれますのでそれに答えるだけでも大丈夫です。
また、その本を読んだことがある他の参加者の方が代わりに説明してくれたりするので、あなたは「ただこの本が好き」ということを伝えるだけで十分です。
毎回思うのは、時間が足りないってことです。
だいたい二時間くらいなんですが、もっと聞きたい、もっとみんなと話したい思いが最高潮に達したところで終了となるんですね。
そのときは、場所を変えて二次会に突入です。
先日は、みんなでランチに行きました。
ほぼ初対面の大人が8人、年齢も性別も職業も違う人たちが日曜日の昼時に、ただ本が好きってだけで何時間も話せるなんてすごくないですか?
まあ、色んな価値観の人がいますから驚くこともたくさんあります。
例えば、「好きな芸能人は?」とか「好きなテレビ番組は?」という合コンではありがちな質問が通じない場合もあります。
最近では、テレビを観ないという人もけっこういるんですよね。
私の得意分野だと思って意気揚々と質問したんですけど、撃沈しました。
自分は平均的な人間だ、普通だ、という考えは一旦捨てましょう。
そして、色んな人がいるという現実を受け入れて、その場を楽しんでください。 話がスベッたときは、とりあえず笑いましょう。
気の利いた誰かが必ず助け舟を出してくれますから大丈夫です。
最後に注意点を言っておきます。
中には、露骨な営業目的で参加する人もいます。
読書会では、基本的に名刺交換などはしません。
会が終わってから交換するのはアリですが、勝手にセールストークをするのはご法度です。
まとめ
さて、みなさん読書会について興味を持っていただけたでしょうか?
まだまだ、世間的にはあまり浸透していないイベントです。
とくに、田舎にいけばいくほどこういったイベントはありません。
今後、もっともっと広まってほしいなと思います。
近い将来、私も読書会を開いてみたいと思っています。
そのときは、是非みなさん参加してくださいね。
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