悠木シュン 小説新人賞を獲りたい人への講座 パート8

悠木シュンの心が折れないブログ

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こんにちは。

第35回小説推理新人賞を受賞し、作家デビューした悠木シュンです。

 

おかげさまで、今回パート⑧を迎えることができました。

みなさんからの励ましのお言葉やお礼のお言葉にいつも支えられています。

パート①7つのポイント 、②新人賞のタブー③物語の作り方 ④リライトについて⑤短編賞のメリットデメリット ⑥独白体について⑦厳選5つのポイント ⑧質問&回答 ⑨質問&回答⑩質問&回答

まで講座を書きました。

 

今回は、Twitterで募集した小説に関する質問について回答していきたいと思います。

みなさんのご協力のおかげで、たくさんの質問をいただきました。

 

小説には様々なジャンルがありますが、私の専門はミステリーです。

時代物やライトノベルなどをお書きの方からの質問もありましたが、私なりの回答をさせていただきますのでご了承ください。

 

それでは、さっそく行ってみましょう。

小説に関する質問と回答

小説新人賞をとるにあたって一番大切なのはなんですか?

やる気です(笑)これさえあればどうにでもなります。

しかし、そういうことを聞きたいんじゃないですよね。

では、3つ上げさせていただきます。

私が思うに、一番は「発想力」だと思います。

これが突出していれば多少文章が下手でも物語が破綻していても審査員の印象には残ります。

次が「構成力」。

これは、たくさん本を読んで勉強するしかないです。

そして、三つ目が「キャラクター」。

テーマや内容が他と被っていても、キャラが魅力的であればその物語は勝ちです。

 

 どうすれば皆さんにわかりやすい表現が書けますか?

どうすれば、ということで言えばたくさん本を読んでたくさん書くしかありませんが、わかりやすい表現については、シンプルに書くことが一番だと思います。

個性的な文章や文体、変わった比喩を用いて書くのもその人の味ですが、わかりやすいという点で言えば凝らずにストレートに書くことです。

プロの作家さんでも様々です。

「木々がひとりでに輝くような季節がやってきた」と書くのもいいし、ただシンプルに「夏。」とひとことで表す作家もいます。

好きな作家さんをイメージして書いても決して同じ文体にはならないので、まずは真似してみるのもいいでしょう。

 

 おもしろい小説とおもしろくない小説の違いを教えてください。

好みの問題もあるかと思いますが、新人賞の応募作品という点でお答えしますと、テンポが遅いものは読んでいてつまらないと感じてしまいます。序盤から展開が転がるような作品を書くことをおすすめします。

 

プロの作家になりたいと思っていますが、もやもやとして執筆ができません。集中力がなく、知識もなく、努力が続かなく、すぐに別のことをしようとしてしまいます。どうすれば、スタートラインに立てますか?何をすれば書けますか?

 

書きたいものが漠然としていてどこから手をつけていいかわからないのかもしれませんね。まず、自分のことを自分でよく知ることです。知識がなくても、思いさえあれば書けますし、努力を持続させるのは誰でも難しいです。誘惑に負けてしまうこともしばしばです。とりあえず、パソコンをつけっぱなしにしていつでも書ける状態にしておきましょう。そして、ノートとペンを横に置いておく。そこに、思いついたことを全部記してください。殴り書きでかまいません。いわゆるネタ帳です。おもしろい人、おもしろいエピソード、おもしろい言葉、なんでもいいのでネタを書くクセをつけましょう。そこから物語はできていきます。そして、自分なりの期限を決めて目標に向かって書き進めてください。この賞に応募しよう、でもいいですし、何年以内にデビューしようでもいいです。それでも無理、というのであればお金を出して添削講座に申し込んでみるのもいいかもしれません。少しだけ自分を追い込んでみるといいかと思います。

 

 応募規定に「著作権が主催者に帰属する」とか「著作権その他一切の権利を(出版社)に譲渡する」とありますがこれはどういう意味ですか? 賞金以外はもらえないということでしょうか?

 

 受賞した作品はすべてその出版社が権利を持つということです。あなたの作品ですが、出版社のものでもあるため、映画化や漫画化のお話が直接あなたの元へ行ったとしても勝手に契約はできません。しかし、そういったお話が出版社に来た場合、あなたの承諾なしに勝手に進められることもありませんので安心してください。それから、デビュー作の印税は賞金とは別に支払われます。

 

小説家になりたいのですが、公募にするかネット投稿するかで迷っています。

 

あなたがどういう小説家になりたいかによると思います。最近では、ネット小説からデビューする作家も増えてきましたので、絶対に公募がいいとは言いません。ネットでファンをたくさん持ってからデビューして大成功された方もいます。しかし、芥川賞や直木賞などをとって文壇で活躍したいというのであれば、公募からデビューする方がいいと思います。

 

まとめ

さて、いかがだったでしょうか?

たくさんの質問をいただいたので、二つの記事に分けました。

パート9も小説に関する質問と回答です。

記事が書け次第アップしますので、引き続き読んでいただけると嬉しいです^_^

まだまだ質問は受け付けておりますので遠慮せずに送ってきてください。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

ご質問やご感想などは、Twitterのほうで受け付けております。

 

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予約受付中です。

 

 

 


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