現役ラノベ出版編集者ヘの質問と回答 まとめ 新人賞 2019 パート11

様々

パート10からの続きです。パート10はこちらから。

ラノベ出版編集者が質問に答えた中で

役に立ちそうな回答をまとめました。随時更新します。(ご本人の許可を取っています)

ご回答者は 講談社ラノベ文庫 シゲタさんです。ラノベ新人賞の総括をされています。

シゲタさんのツイッターhttps://twitter.com/shigetayuu

一年前の記事は今のラノベ業界を反映していない可能性があります。

2019年の質問と回答をまとめました。

 

※質問箱のまま記入していますので、質問は表現が適切で無い場合がございます。

質問と回答

ラノベ界隈で作家買いが少ない理由はなんだと思いますか?

完結でライト名読みやすさが重視されてきた結果、文体の個性が薄いとかでしょうか?

自分は、「ラノベ+作家買い」で最初に連想した作家さんが、かなり好き嫌い分かれる文体、という認識なので、個性という発想に至りました。

多くの人が著者名だけを見て代表作を連想できるほどの大成功の例が現状さほど多くないことに起因すると思います。また、ラノベの拡大があまりに急速であったこと、同時期にSNSが隆盛して、作家のパーソナリティの在り方、読者との距離が数十年前と様変わりしたことも関係するかもしれません。

続刊が出るかどうかって、発売日から二週間の売り上げで決まるのは本当ですか?

本当と嘘と両方あります。 最初に見るのは一週間の実売です。実売といっても本当に全国で売れた数ではないんですが。 一週間見て「明らかに動いてるね!」と判断できるくらいであれば続刊にGOが出ます。それ以外は「一週間の時点では出せない」に過ぎません。その後折々見ていくことになります。

 

きらら系みたいな作品はラノベでやるの難しいんですかね?

やるならどんな工夫がいると思いますか?

ハードルは高いと思います。漫画なら最初から最後までかわいい女の子のビジュアルが出ずっぱりで、その上会話や物語も楽しめます。漫画と全く同じことを文章でやっても厳しいでしょう。 よほどキャラの力が強いか、漫画で味わえない何かを見つけられると強いと思います。僕は見つけられていません。

既視感あっても面白ければ受賞しますか?

受賞します。 もうちょっとなんか述べたいんですけど、すいません、特に付言することが思いつかないです。

 

ラノベの旬は過ぎた、と思うんですが。業界の人的には「いや、そんなことはない」って感じですか?

それか「楽しめる人が楽しめればOK」みたいな感じでしょうか?

僕はどちらもピンと来ません。ラノベが伸びたのは「旬」によるものだと考えてないので。 05年頃にメディアミックスの原作供給元として優秀だと気づかれて拡大したと考えているのですが、現在まで原作供給の役割は果たし続けており、一時より萎んだのは供給過多によるところも一定あると思っています。

 

86が過去に一次落ちしていたというように、凄くクオリティの高い作品でも一次落ちする事ってあるんですか?

あるとしたら、それはレーベルカラーの問題なのでしょうか?

応募時点で火を見るより明らかに優れた作品であれば、可能性は極めて低いと思います。 レーベルカラーというより、個人の問題ではないでしょうか。賞の目指すものは外部下読みの方はもちろん、人間が正解のない中でやってる以上、編集部全体でも完璧に共有できているものでもないでしょうし。

 

アニメ化の話が来て断る出版社や作家はまずいないと思ってますが、断った例を聞いたことはありますか?あるとしたらどういう理由だったのでしょうか。

いくらでもありますよ。「まずいない」なんてことはないです。 「出版社」の例。アニメ制作に際して出版社の出資が必要で採算取れないと判断された場合など。 「作家」の例。アニメ制作サイドの意向・解釈が著者と全く相容れない場合など。 です。色々な人が関わる話ですから、色々あります。

 

色んなラノベの新人賞の応募要項を見ると、「十代の読者が楽しめるようなエンタメ作品」が求められていることが多いと思うんですが、実際にライトノベルを買う層としてやはり十代が一番多いのでしょうか?

恐らくですが(本当に正確な購買層の年齢は吸い上げられていません)違います。 実際の年齢にかかわらず「十代を意識して作った作品を楽しむ方々」がメインターゲットです。

 

構成とストーリーの違いってなんですか?

ストーリーは物語の内容、構成はエピソードの配置と僕は理解しています。

シゲタさんは、作者は感性に従って創作すべきだと思いますか

よほどの大天才を除けば、思いません。 まあでも、作家業で僕が最も難しく最も重要だと考えるのは、「継続」です。書いててあまりにも楽しくないなら、続かないかもしれませんよとは思います。

 

シゲタさんへの質問と回答がたまり次第、パート12をUPします。

 

プロの小説家、漫画家が使っているストーリーの作り方

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新宿鮫を書かれた大沢在昌さんが書かれた小説の書き方の本

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